はじめに #
仕事でAWS パートナーネットワーク(APN)において、レジスタードから「セレクトティア」へ昇格させました。意外とまとまった情報が少なく、大変な部分もあったので、要件やどのように進めるか、メリットなどついてまとめてみました。
※後から思い出しながら書いている部分があるため誤っている可能性があります。参考程度にしていただき、実際のAWS公式ドキュメントも必ず参照されるようお願いします。
1. 知識(認定資格とトレーニング人数) #
セレクトティアでは「会社としてどれだけ知識があるか」を証明するため、以下の要件を満たす必要があります。
| 項目 | 必要数 | 詳細・注意点 |
|---|---|---|
| AWS認定資格 | 合計4つ以上 | 2つはアソシエイト以上。残り2つはクラウドプラクティショナー可。 |
| Accreditation (Business) | 2名以上 | パートナーセントラル内の無料デジタル学習。ビジネス視点の内容。 |
| Accreditation (Technical) | 2名以上 | パートナーセントラル内の無料デジタル学習。技術視点の内容。 |
※アクレディテーションは重複不可のようです(例:一人が複数持っていても、特定のカテゴリにおいて「1名」分としかカウントされない場合があります)。画面上から誰のレコードが反映されているか確認できなかったので推測になります。
2. 経験(オポチュニティ登録と売上) #
実績として、以下の「案件数」と「売上」の基準を満たす必要があります。
| 項目 | 必要数 | 詳細・注意点 |
|---|---|---|
| オポチュニティ登録 (ACE) | 最低3件 | 自社が関与した案件を登録し、AWS側で「成約(Launched)」として承認される必要あり。 |
| 年間収益(売上) | 1,500米ドル以上 | 自社が支援しているAWSアカウントの利用料合計。年間での合計額。 |
3. 特典:付与されるAWSクレジット #
セレクトティアに昇格し、年会費を支払うと以下のベネフィット(マーケティング・開発支援)が受けられます。
- AWSプロモーションクレジット: 合計 3,500米ドル分
- 内訳として、サンドボックス環境(自社検証用)やデモ環境の構築に利用できるクレジットが付与されます。
- このクレジットにより、パートナープログラム年会費(2,500ドル)を実質的に相殺し、プラスのメリットを享受できます。
4. 昇格の手順(年会費支払い後の操作) #
- 要件の達成: パートナーセントラルの「スコアカード」ですべての項目が「Met」になるまで進めます。
- アップグレード申請: 「ティア(Tier)」セクションから昇格申請ボタンを押します。
- 年会費の支払い: 申請後、請求が発行されるので 2,500米ドルを支払います。
- 昇格の確定: 支払完了後、パートナーセントラルのトップ画面にある 「ティアのアップグレード(Upgrade Tier)」 または 「適用(Apply)」 メニューから、最終的な昇格プロセスを完了させます。
5. 参考リソース #
詳細な最新要件については、以下のAWS公式リソースをご確認ください。
6. 大変だった点・気づき #
- オポチュニティの審査: 登録が進まず苦労しました。登録時点で「製品」を具体的に設定しておかないと審査が進まないようです。最終的にサポートに問い合わせて解決しました。また、ステータスを段階的に更新する必要があり、いきなり「ローンチ(成約)」には設定できない点も注意が必要です。
- アクレディテーションの反映: 合計4名の修了が必要ですが、誰の受講レコードが正しく反映されているか管理画面から追跡しづらく、反映にも数日かかります。
- 社内の協力が不可欠: 認定資格の紐付けやトレーニングの受講など、個々の社員の協力が絶対に必要です。APNセントラル側のデータ更新も時間がかかるため、余裕をもったスケジュールを組むことをおすすめします。
- サポートへの問い合わせの必要性: 管理画面上のステータス反映が遅く、状況を把握できない日が続きました。結果として、サポートへ進捗の確認を入れることが最も効果的な解決策となり、問い合わせ後は速やかに更新が進みました。